呼吸法によるリラックス


人間は呼吸によって空気中の酸素を取り入れ、 二酸化炭素を放出します。
この呼吸の質によって、酸素の吸収量と二酸化炭素の 排出量が決まります。



また、自律神経においては吸気は交感神経、呼気は副交感神経を使います。


人はストレス状態になれば、心と体が緊張して呼吸補助筋と言われる胸郭を広げる筋肉も緊張します。
その結果、うまく胸郭が広がらずに浅い呼吸になり、酸素の吸収量が減り、交感神経が優位になる事があります。

そうなると、血液中の酸素量が減り、首や肩のコリが改善しにくくなり、ますます、うつの症状が悪化する可能性があります。

いい呼吸を行うには、呼吸補助筋のコリを改善する事が大事ですが、ここでは、ヨガの呼吸である 呼吸法リラックス【長息】についてお伝えします。




肩こりや高血圧、動悸(き)などなど…

人により程度の差は万別ですが、とくに中高年ともなれば 他人事ではないこんな症状。
原因はさまざまですが毎日の呼吸の仕方を少し変えて 注意するだけで症状が軽くなるケースが実は多くあります。

その呼吸法とはヨガ(ヨーガ)の呼吸法リラックス 深く長い呼吸法。「長息」にあります。


手軽にできる呼吸法リラックスをご紹介しますので、是非身につけて、健康増進に役立てください。


鼻からゆっくりと自律神経の乱れを整える「手足がぽかぽかして背中がすっと軽くなる」
「ヨーガの基本は呼吸。深く長い呼吸が自律神経の乱れを整え、 本来あるべき状態にしてくれる」効能があるのは皆さんご存知ですか?



ヨガはインド発祥の健康増進法。

独特の呼吸法リラックスと全身の曲げ伸ばし 瞑想(めいそう)などを組み合わせて心身を鍛える。
ポーズなどは一見難しそうだが、ゆったりした動きで特別な道具も要らずだれもが手軽に始められる。
ではその呼吸法リラックスとはどんなものだろう。

ヨガの基本は鼻呼吸。丹田(たんでん)と呼ぶおへそのすぐ下あたりに力を入れ気管支や肺に残っている空気を出すつもりで5秒間、鼻から息を吐く。

3秒間止め、丹田(ヘソの下)を緩めるようにして5秒間鼻から息を吸い込む。

呼吸の回数は1分間に4、5回。これを朝夕20回ずつ繰り返す。
最初は思いのほか息を出せないし呼吸の回数が少なくて戸惑うかもしれない。
ストレスの多い生活では呼吸は速まる傾向があるので普通は、1分間に16-20回位呼吸をしている人が多いためです。

無理に息を止めたり 長くしたりすると、力んでしまって血圧が上がるので、かえって危険です。
あくまでも心地よい状態で、なるべく長く息をするよう心がけよう。
動悸を落ち着かせたい時には、正座かイスに座って5秒ずつ、やはり鼻から息を吸って吐く。

息を吐いてから人さし指と中指を 眉間に(みけん)に当て薬指でそっと肩鼻ずつ軽く抑える。
ゆっくりと左側から吸って右側から吐き次は逆にと交互に繰り返す。


これを、朝晩5分ほど続けると、リラックス効果はよい大きくなるということです。

呼吸は自律神経の支配下にあります。
自律神経とは、意志とは無関係に内臓の働きを支配し調節する神経。

自律神経の支配下だとはいえ、呼吸はある程度、意識的に制御できます。


ストレスによる自律神経の失調では、交感神経が過剰に緊張し心臓が強く働きすぎて高血圧や肩こりなどの症状を招くことが多いので、細く長い呼気で副交感神経を刺激し、体をリラックスさせれば症状を緩和できるという理屈です。

しかも、大脳に新鮮な血液がいき渡り、神経伝達物質の一種で充足すると、満足感をもたらすとされるセロトニンの分泌が 盛んになるともいわれます。

季節の変わり目で自律神経のバランスが崩れやすい時。
早速きょうから試してみてはいかがでしょうか。
youbride(ユーブライド)